水彩画の描き方(初級編1)


1.はじめに

 皆さん、透明水彩で絵を描いたことがありますか。今回は、透明水彩の素晴らしさをぜひ皆さんに知っていただき、また楽しんでいただきたいとの思いから、このコーナーを作成してもらいました。

 このコーナーを読めば、今まで一度も水彩画を描いたことのない人でも、十分に水彩画を楽しんでいただけるような内容になっております。基本的な事柄をマスターすることで、絵を描くことが一段と楽しくなり、またこれまで苦手にしていた旅先などでのスケッチも、気楽にできるようになると思います。

 では、最後までしっかり学んでいただき、一人でも多くの方が水彩画を楽しく描けますことを、心より期待しております。

2.水彩画(透明)とは

 皆さん、「水彩画」という言葉はお聞きになったことがあると思いますが、一口に水彩画といっても、絵具によっていろいろな種類(透明水彩、半透明水彩、不透明水彩など)があります。私はこれまで様々な絵具で絵を措いてきましたが、最近ではもっぱら透明水彩絵具を使用しており、ここでは“透明水彩”での絵の描き方を中心に紹介させていただきたいと思っております。

 なぜ透明水彩かといいますと、明るい色調とその透明感にとても魅力を感じるからです。パステル調の明るさと、また透き通る色合いは透明水彩ならではのものがあります。優れた透明水彩の作品は、観る人の気持ちを和やかに、そしてなんとなく楽しい気分にさせてくれる効果もあります。

 しかし、ほかの絵具が悪いというわけでは決してありません。不透明水彩(別名ガッシユ)のほうが好きだという方は、多少色調が重くなりますが、重ね塗りができる長所もあり、楽しんでいただければと思います。

 また、水彩画の画材は油絵などと違って、軽いので持ち運びが楽で助かります。特に旅行などでは便利ですので、ぜひ水彩画をお勧めしたいと思います。

3.水彩画を描くために準備するもの

 水彩画に初めて挑戦される方々のために、これから必要な用具をご紹介します。すでに水彩の用具をお持ちの方は、新しく揃える必要はありませんが、足りないものがあるかどうか、参考にしてください。

@ 画用紙:スケッチブック(F3またはF4)。画用紙は、水彩用の白色の用紙で、中日のものがよいでしょう。
A 鉛筆:HBがよいでしょう。(2B,3Bなどの濃い鉛筆は、消しゴムできれいに消すことができません。)
B 消しゴム:普通の消しゴム、またはノンダストの消しゴム。
C ペン:ピグマの黒の水性ペン(0.1mm,0.3mm,0.5mm)。
D 絵具:透明水彩絵具。(できた局固形水彩絵具のほうが便利です。色数は18〜24色、ヌーベルのプチカラー、ウインザー&ニュートン、ホルペインなどの絵具がよいでしょう。)
E 水彩筆:穂先がとがっていない丸筆(4号、8号、12号の3本)がよいでしょう。
F 水入れ:一個ではなく、複数の容器がセットになっているほうがよいでしょう。
G 白い用紙:白い紙なら何でもよく、パレット代わりに色の具合を見るために使います。(パレットだと実際の色がわかりにくいため。)
H 白い布切れ:絵筆の水分を調節するのに使います。
 以上が、水彩を描くための必需品ですが、これらの他に準備しておいたほうがよいもの
は次の通りです。
I 椅子:なるべく軽くて、大きいもの。(小さいと、腰が痛くなります。)
J 画材用バッグまたは手提げ袋:すべての画材を収納できるもの。
K 定着剤(フイキサチーフ):色が退色しないように、描きあがった作品の表面に吹き付けます。
L マスキング溶液:絵筆では表現しにくいもの(例えば、静物画でカスミ草など)を描くときに使います。

 さあ、これだけ揃えたら準備万端です。後は、挑戦あるのみです。あなたにしか描けない作品をぜひ描いてください。




静物

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