| 水彩画は「空3年、夏山5年、水7年」(夏山5年は私の造語)といわれるように、対象物によって描く難しさが異なります。 特に、樹木などの緑や水は表現が一様でなく、上手に描けるようになるには、ある程度経験を積む必要があります。 しかし、これまでの経験から、描き方のコツさえマスターすれば、初心者の方でも比較的容易に上達できることが分かりました。 ここでは、透明水彩で描く手順を分かりやすく4コマにして、樹木の描き方を紹介します。描き方の手順をしっかり覚えることが苦手克服の早道だと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。 さて、樹木を描く場合の大事なポイントは、いきなり木の幹や茂みを濃い色で彩色するのではなく、「明るい色を最初に塗る」という】」とです。最初に濃い色で彩色すると、後でその色を薄くしたいと思ってもできないので注意が必要です。 また、見た目に樹木の色が緑だと思っても、原色の緑で菓の色を表現しない方が良いでしょう。原色は周囲の色と調和しにくいので、私はほとんど使いません。黄色や黄土色を緑と混ぜて、実際の色よりも濃度を落として彩色すると、周囲と調和した木々の雰囲気が表現できます。 一見濃い緑に見える樹木の菓でも、木の種類によって微妙に色が異なるものです。たとえ同じ樹木であっても、木の梢と中程と下の方では色の漉さや色調が異なってきます。特に、陽が当たっている部分と陰の部分では、色調の違いはかなり差があります。 また、木々が重なり合っている場合は、明るい部分と暗い部分を多少強調することで、メリハリをつけます。但し、色を重ねて塗る場合は、いずれも前の色が「乾いてから、次の色」を塗ることが大切です。 |
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(柳の描き方) 柳のような木を描く場合は、下の草の部分も入れて存在感を強める。 @柳の幹をペンで形取り、幹、葉、下の革の雰囲気を薄い色で塗る。 A@よりやや濃いめの色(黄緑+空色)で葉を意識しながら、それぞれに厚みをつける。 B陰影などを描き入れてボリューム感を出す。 C柳の葉は暗い部分をさらに描いてボリュームを出し、背景や周囲の影を付けて柳が明るく浮き出るように存在感を出す。 |
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(針葉樹の描き方) 針葉樹のように林立するものを描くときは、それぞれに色の違いをもたせて存在感や立体感を出す。 @それぞれのアウトラインを、異なる色で薄く全体的に塗る。 Aそれぞれの形を意識しながら、やや濃いめの色で厚みをつける。 B葉の重なりを意識して、Aより濃い色を細かく置いていく。 C陰の部分を描いてそれぞれの量感を表現する。 |
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(つつじの描き方) 丸く刈られたつつじは陰影による明るさの変化で量感を出す。 @ペンでアタリをつけ、ハイライトの部分(最も明るい部分)を先に薄く塗る。 Aハイライトより少し暗い部分、本来のつつじの色をさっと塗る。 B陰の部分を軽めに塗る。ここまでの三段階のステップで、つつじのおおまかなボリューム感を出す。 C細かい陰部分を、よく観察しながら陰影をしっかりつける。 |
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(森の描き方) 森は手前と奥の描き方に変化を付けて、奥行きと広がりを表現する。 @それぞれの木々を大まかな固まりとしてとらえ、薄い色で彩色する。 Aそれぞれに少し濃いめの色を置いていく。 B陰影を付けて量感を出していくが、この時点で手前と奥の漬さにも変化をもたせる。 C奥は少し時めの色で淡い影を置き、手前ははっきりした色合いで細かく陰を付け足していく。 |
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(松の描き方) 松のような木立は、幹や枝をある裡度ペンで表現し、菓の部分は筆で彩色する。 @ペンで幹の形をとり、葉はハイライトの部分を薄く塗る。 A葉の全体の形を意識して、ハイライトより濃い部分を彩色する。 B幹に色付けし、葉には厚みをつけるようにAよりやや濃いめの色で描く。但し、幹は全てを塗らず、葉と重なる部分は残しておかないと、葉が手前に伸びる様子が描けない。 C葉全体に陰を細かく入れる。下に生える革も入れて松自体の存在感を強める。 |
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(紅葉樹の描き方) 松と同じく幹や枝はペンで描き、葉は筆で彩色する。 @葉に隠れていない部分の幹と、葉のハイライト部分、地面の革と背景を薄く塗る。 A葉は紅葉の本来の色を入れ、部分的に枝を薄く入れる。 Bバックはあくまで薄く、葉と幹は陰影を入れ、手前の革も陰を表現して地面の広がりを表現する。 C幹は陰を濃く塗り、葉は紅葉の色と葉陰の色を細かく置いて量感を出す。 |
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